最近読んだ本

 

先週、急に腰を痛めてしまい、接骨院通いをしていました。

 

椅子に座ることもできないので、ベッドで横になって

 

本を読むことに。

 

今、話題のベストセラー

 

高島哲夫著「首都感染」です。

 

2010年に出版されたこの本、

 

まるで今のコロナのパンデミックのような状態が書かれていて、

 

予言書と言われています。

 

 

少々長いですが、著者の想像力には敬服します。

 

是非、一度、お読みください。

 

 

 

 

 

 

 

私が一番思ったことは、

 

著者が多くの感染症の本を入念に下調べした上で書いた小説が

 

2010年に出版された、ということは、

 

2010年よりずっと前に、感染症の専門家の人々は、

 

「もし、今回のコロナのようなウィルスが出現したらどうなるか?」

 

想像がついていた、ということです。

 

 

 

 

2002年〜2003年のサーズ、2012年のマーズ、

 

そして今回の新型コロナウィルス、と見てくると、

 

サーズもマーズも日本には被害がなかったとはいえ、

 

「今後、感染症が日本でも流行するかもしれない。」

 

と、日本政府は考えなかったのでしょうか?

 

2014年には、エボラ出血熱、2013年からのジカ熱、

 

などが他国で発症しても、対岸の火事と思い、

 

厚生省は何の準備もしてこなかったのです。

 

 

 

 

 

2016年〜17年のベルリン滞在の時、

 

ドイツの健康保険の質が、昔(私のフライブルク留学時代)より

 

落ちているなぁ、と思いました。

 

EUになり、グローバル経済に向かっていて、

 

以前よりせちがらく、住みにくくなったように感じました。

 

あの昔のドイツは何処へ行ったのでしょう?

 

これなら、日本の国民健康保険の方が優れている、

 

と、この間まで思っていました。

 

 

 

 

 

しかし...

 

 

今回のコロナについて、

 

多くのドイツ人とメールやWhatsAppで話をしています。

 

 

ドイツ政府は、すでに1月から

 

コロナがパンデミックになるかもしれないと、

 

重症患者のための専門病院にベッドを空けておくよう通達し、

 

ベッド1つにつき、1日何ユーロか(たしか60ユーロ?)支払って

 

病院が損害を受けないようにしたそうです。

 

なので、コロナで入院する人のベッドには余裕があります。

 

 

勿論、音楽家(フリーランス)も、4月初めには申請をしたら4日で

 

5000ユーロ(約60万円)振り込まれたそうです。

 

多くの音楽家が5000ユーロと言っているので、

 

たぶん、この金額が基準なのでしょう。
 

 

メルケル首相の支持率は、ぐんと上がり、

 

多くのドイツ人が、

 

「ドイツに生まれてよかった。国が私たちを守ってくれる。」

 

と言っているのです。


 

 

 

ドイツの人口に対するコロナの死亡者率は、

 

日本と1桁違うくらい多いのです。

 

それでも、彼らは、「国に対して安心できる。」と言っています。

 

 

 

 

一応死亡率の少ない日本、とはいえPCR検査数の少ないこの国が、

 

私たちを守ってくれるのでしょうか?

 

東京都医師会、ノーベル賞の山中教授、山梨大学学長の発言などの方が、

 

骨があり理路整然としているように思うのは、私だけでしょうか?

 

こんな風に考えるのは、とても残念なことですね。

 

 

 

 

photo by steinway
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